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2011/10/12

経済産業情報

中価格帯ホテルの評価向上

この記事の要約

これまで低価格帯と高価格帯の2極分化が進んできたドイツのホテル業界で最近、中価格帯ホテル(3つ星ホテル)の復権が目立つ。業界コンサルタントTreugastが独大手ホテル運営会社70社を対象に実施したホテル不動産鑑定ランキ […]

これまで低価格帯と高価格帯の2極分化が進んできたドイツのホテル業界で最近、中価格帯ホテル(3つ星ホテル)の復権が目立つ。業界コンサルタントTreugastが独大手ホテル運営会社70社を対象に実施したホテル不動産鑑定ランキング調査によると、「投資の価値がある優良企業(AAA、AA、Aの評価)」にランクしたのは前年より5社多い49社に上った。BBBランクからAランクに格上げとなったのはForemost、Star Inn、Successの3社、最高評価(AAA)を獲得したのは前年に引き続きMotel One、Accor、Marriottの3社で、いずれも格安~ミッドスケールクラスのホテル運営をメインとする企業だ。特にMotel Oneは躍進が著しく、3年連続で「最も有望な投資先」賞に輝いた。5日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。

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Treugastのシュテファン・ゲルハルト社長は、成長が顕著な中価格帯ホテルは「部屋が小さいことを除くと、設備や快適さの面で4つ星ホテルと何ら変わらない」と明言する。

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また、設備の充実に向けた大型投資が必要となる一方で、業界の利益率は低下しているため、「個人経営の中小規模ホテルは経営が成り立たない」とも指摘。知名度の高い国際的なホテルチェーンの「廉価ブランド」としてしか生き残れないとの見方を示した。

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