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2011/11/2

経済産業情報

新車のCO2削減、独高級車でアウディが健闘

この記事の要約

ドイツで販売される新車の二酸化炭素(CO2)排出量で独高級車3社を比較すると、BMWとアウディが大きく先行し、メルセデスは後れを取っている――。自動車市場調査会社の独CAMの調査をもとに10月26日付『ハンデルスブラット […]

ドイツで販売される新車の二酸化炭素(CO2)排出量で独高級車3社を比較すると、BMWとアウディが大きく先行し、メルセデスは後れを取っている――。自動車市場調査会社の独CAMの調査をもとに10月26日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。

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それによると、3社のなかでCO2排出量が最も少ないのはこれまで同様BMW(Miniブランドを含む)で、2011年1-7月期は走行1キロメートル当たり平均152.4グラムだった。09年通期(同155.7グラム)に比べると2.2%改善している。

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アウディは09年の164.3グラムから153.3グラムへと7.2%減少。BMWとの差を大きく縮めた。

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一方、メルセデス(スマートを含む)は09年の171.2グラムから5.3%低減させたものの、数値は162.5グラムと2社を大きく上回る。駆動装置分野で技術革新をなおざりにしてきたことが影響しているという。ただ、同社はこの分野で後れを大きく取り戻しており、今後はCO2排出量でも競合2社に迫る可能性がある。

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CO2排出量が最も少ないブランドはこれまで同様トヨタ(レクサスを含む)で、132.7グラムだった。ハイブリッド車で先行していることが大きい。ただ、排出量は09年の130.6からやや増加している。

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