運送大手の独Willi Betz(ロイトリンゲン)は12月29日、傘下の特定運送業者LGI Logistics Group Internationalを投資会社のKajo Neukirchen GmbHとM Cap Finance Mittelstandsfonds GmbH & Co. KGに売却すると発表した。経営資源を古典的な運送事業に集中することが狙い。取引価格は公表しないことで合意した。
\特定運送業者とはメーカーなど特定の荷主と長期契約を結び貨物輸送業務を引き受ける事業者。LGIは1995年、パソコン大手Hewlett Packardの独法人が物流事業をWilli Betzにアウトソーシングしたことに伴い設立された。欧州に29拠点を持ち従業員数は1,900人に上る。2011年の売上高は約2億5,000万ユーロ。
\Willi Betzは旧ソ連圏やイランなどで物流事業を強化する考えで、同事業との補完性が薄いLGIの売却に踏み切った。Willi Betzは世界20数カ国に計70の拠点を展開、トラック2,300台を保有する。従業員数は4,700人。
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