ドイツ連邦統計局は5日、2011年の国内小売売上高が前年比で名目2.7~2.9%増となり、2年連続で2%台の成長を確保するとの見通しを明らかにした。雇用安定を背景に個人消費が拡大したことが反映された格好。物価変動を加味した実質ベースでも1.1~1.3%拡大し、2年連続で1%台の成長になるという。
\同日発表した11月の小売売上(暫定値)は名目が前年同月を2.6%上回り、物価を加味した実質も0.8%増加した。営業日数はともに26日。営業日数と季節要因を加味した前月比の変動率は名目が0.7%減、物価調整値が0.9%減とともに落ち込んだ。統計局によると、データの集計が今後進むにつれて、上方修正される見通しという。
\前年同月比の名目変動率を分野別でみると、食料品・飲料・たばこ店は3.2%増加(実質は0.9%増)、非食料品店も1.9%増(同0.9%増)となった。非食料品店では通販の伸びが2.7%(1.2%)と最も大きく、家具・家電・DIY用品店も2.6%(2.6%)に上った。
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