自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は9日、戦略提携先の日産と共同でエンジンを生産すると発表した。米テネシー州デッチャードにある日産工場でMercedes-Benzとインフィニティ向けの4気筒ガソリンエンジンを2014年から生産。同年から米タスカルーサ工場で製造予定の「Cクラス」に搭載する。Daimlerがエンジンを米国で生産するのは初めて。同社は欧州からのエンジン輸送を減らして物流の効率アップを図るほか、為替リスクも低減する意向だ。
\デッチャード工場は1997年の開設で、現在は米国で生産する日産/インフィニティ車向けに4シリンダー、6シリンダー、8シリンダーエンジンを供給している。2011年の生産規模は58万基強。Cクラスとインフィニティ向けのエンジンは生産能力で25万基を計画している。
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