ベアリング大手の独Schaeffler(ヘアツォーゲンアウラハ)は1月27日、総額80億ユーロ超の融資協定を計8行からなる銀行コンソーシアムと締結したと発表した。2009年に債権銀行4行と結んだ計77億ユーロの融資協定にとって代わるもので、同社の財務状況はこれにより改善するという。
\新協定では20億ユーロを社債発行で賄う予定で、2月にも欧州と米国で機関投資家向けに各5億ユーロを発行する(米国発行の社債はドル建て)。同社が市場資金を調達するのは初めて。市場資金の確保に向けては財務の透明化を進め、企業形態も株式会社に変更したうえで、Standard & Poor’sとMoody’sの格付け評価を受けた。
\Schaefflerは自動車部品大手の独Continentalを買収したことで財務が悪化。09年8月に債務を借り換えた際に債権銀行団から事業の透明性を高めるため人的会社から資本会社に転換することを求められていた。
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