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2012/2/29

経済産業情報

機械業界が生産成長率予測0%に引き下げ

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は23日、独業界の2012年の生産成長率を従来予測の4%から0%へと下方修正した。最近の受注動向と欧州危機、中国景気の減速を踏まえ、これまでのような拡大基調が続かないと判断した。\ 2011 […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は23日、独業界の2012年の生産成長率を従来予測の4%から0%へと下方修正した。最近の受注動向と欧州危機、中国景気の減速を踏まえ、これまでのような拡大基調が続かないと判断した。

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2011年の生産成長率は物価調整後の実質で12.1%となり、VDMAの予測14%を下回った。12月の数値が前年同月を1.9%下回ったことが響いた。

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2011年の輸出高は名目で14.5%拡大した。主要20カ国向けはすべて増加。増加幅はロシアが33.2%、トルコが29.3%、中国が26%、ブラジルが23.6%、米国が22.2%、インドが15.3%に達した。ユーロ加盟国向けは9%増と平均を下回る伸びにとどまっている。輸入高は18.8%増と輸出を上回る幅で拡大した。

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VDMAの部会別でみると、28部会のうち23部会で売上高が増加し、減少は5部会にとどまった。増加幅が最も大きかったのは工作機械(+38%)、減少幅が最も大きかったのはプラント・エンジニアリング機器(-32%)だった。

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