電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は20日、英エンジニアリング企業Expro Holdingから海底油田・ガス田開発関連の部品事業を買収すると発表した。海底電力供給システム事業を強化する狙い。買収金額は4億7,000万ユーロ。取引は独禁当局の承認を経て成立する。
\Exproの海底油田・ガス田開発関連部品事業では、水深3,000メートルの深海で利用できるセンサーと計測機器、ケーブルコネクターを製造している。英国のほか、ノルウェー、米国、ブラジル、マレーシアに事業拠点があり、従業員数は450人。
\Siemensは深海底での資源開発用の電力供給システム事業を強化しており、昨年はノルウェーの特殊部品メーカーBennex、Poseidonの2社を買収した。
\海底油田などの開発ではこれまで主流だった固定式海洋プラットフォームに代わって、海底生産システムのニーズが急速に高まっている。Siemensはこうした作業に必要な海底電力供給システムの市場規模が毎年2ケタ台の成長を続け2020年には2011年の6億ユーロから20億ユーロ以上へと拡大すると予想している。
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