建材大手のPfleiderer(ノイマルクト)は3月28日、会社更生手続きの適用をデュッセルドルフ区裁判所に申請したと発表した。同社の経営再建計画を無効とする判決を最終審のフランクフルト高等裁判所が前日に下したため。今後は会社更生手続きを利用して自己管理型の経営再建を目指す。
\Pfleidererは積極的な経営拡大があだとなり業績が悪化。2010年決算では5億6,800万ユーロの特損を計上し、最終損失は前年の10倍強の7億2,300万ユーロに膨らんだ。再建計画はこれを受けて昨年、作成したもので、◇債権者が債権総額の40%に当たる計7億2,000万ユーロを放棄する◇減資により既存株主の出資比率を0.8%に引き下げる◇その後の増資により債権者の出資比率を84%以上に引き上げる――という内容。債権者と株主の大部分は承認したものの、一部の債権者がこれを無効と主張して裁判を起こしていた。
\会社更生手続きの適用を申請するのは持ち株会社のPfleiderer AGのみで、傘下の事業会社はこれまで通り、営業を続けるという。同持ち株会社の従業員数は10人。過去数カ月間の組織再編を通して大幅に削減した経緯がある。
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