製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は15日、開発中の造影剤の一部について世界ライセンスをインドの同業Piramal Healthcareに売却すると発表した。経営資源を他の製品プロジェクトに絞り込む狙い。取引金額は明らかにしていない。売却手続きは第2四半期中にも終了する見通しという。
\陽電子放射断層撮影(PET)に用いる造影剤を譲渡する。将来性が最も高いのはアルツハイマーの早期診断薬「Florbetaben」。同薬はアルツハイマー病患者の脳に多く蓄積するβ-アミロイドプラークという物質を可視化するために用いる造影剤。現在、臨床試験の最終段階(フェーズ3)にあり、今月中にも臨床試験の結果が公表される予定だ。
\Bayerは同薬のピーク時の年商を2億5,000万~5億ユーロと予想している。Piramalは同薬の販売許可を年内にも申請する。
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