自動車大手の独Volkswagen(VW)は23日、中国の提携先・上海汽車(SAIC)と共同で新疆ウイグル自治区の首府ウルムチに工場を建設する契約を締結した。中国政府が推し進める西部大開発政策を受け、経済発展が遅れた西部地域でも今後は自動車需要が大きく伸びると判断。現地生産へと踏み切る。VWのヴォルフスブルク本社で行われた調印式にはドイツのメルケル首相と中国の温家宝首相が出席した。
\両社は1億7,000万ユーロを投じて工場を建設、2015年から年5万台を生産する。生産に向けてはサプライヤーを現地に引き寄せるほか、社員教育センターも設置する。
\VWは現在、中国に計10工場を持つ。同国での生産能力を2014年までに300万台に倍増することを計画しており、現在4工場を建設中。ウルムチ工場は15カ所目となる。
\VWは同日、第一汽車(FAW)との合弁会社FAW-Volkswagenの運営期間を25年間、延長することでも基本合意した。
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