自動車大手Daimler（シュツットガルト）の筆頭株主であるアラブ首長国連邦のアブダビ首長国が同社からの資本撤退に向け準備を進めているもようだ。消息筋の情報として『マネージャー・マガチン』誌とロイター通信が報じた。Daimlerはコメントを控えている。
\アブダビ首長国は金融・経済危機当時の2009年3月、国営ファンドAabarを通してDaimler株9.1％を取得し筆頭株主となった。1株当たりの取得額は20.27ユーロで、現在の市場価格（41.65ユーロ）の半分にとどまるため、Aabarは巨額の売却益を獲得できる。
\投資銀行家がロイター通信に語ったところによると、Aabarは以前から株式売却を検討していたという。現在は売却の条件について交渉しているもようだ。
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