電気・情報通信技術手工業中央連盟(ZVEH)が16日発表した会員企業7万4,663社の2011年売上高は569億ユーロで、前年に比べ5.7%増加した。住宅へのソーラー発電装置施工など個人からの受注が好調で、就業者数も1.1%増の46万8,299人に拡大した。
\ZVEHは会員企業を対象に実施した春季景況感アンケート調査の結果もあわせて発表した。事業の現状についての判断では「良好」との回答が54.2%で、前年の同じ時期に比べ8.6ポイント上昇。「悪い」の6.2%(2.6ポイント減)を大きく上回った。一方、今後6カ月の見通しについては「良くなる」が2.8ポイント減の13.5%に後退。「悪くなる」は0.6ポイント減の9.8%で、「良くなる」との差は5.9ポイントから3.7ポイントへと縮小した。
\業務受注状況は引き続き好調に推移しており、雇用の維持・拡大に貢献しているようだ。過去半年間に従業員を新規雇用した会員企業は20%、増減なしの企業も70%に上った。今後半年間に増員を計画する企業は約20%で、「削減する」は5%にとどまった。
\ZVEHは業界の今年の見通しについて、引き続き好調に推移するとしながらも、欧州債務危機などの影響で成長にややブレーキがかかるとしている。
\