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2012/4/25

経済産業情報

民間健保の平均値上げ率は年5%以上=財務省

この記事の要約

連邦財務省はこのほど、独民間健康保険の保険料が2001年~2010年の10年間で1.68倍上昇したとする試算結果を明らかにした。連邦金融庁(BaFin)のデータをもとに算出したもので、毎年5%以上の値上げをしてきた計算だ […]

連邦財務省はこのほど、独民間健康保険の保険料が2001年~2010年の10年間で1.68倍上昇したとする試算結果を明らかにした。連邦金融庁(BaFin)のデータをもとに算出したもので、毎年5%以上の値上げをしてきた計算だ。一方、民間健保業界団体PKVは同じ期間の平均値上げ率を年3.3%としており、両者の数字には大きな食い違いがみられる。

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連邦財務省の試算によると、値上げ率が最も高かったのは2010年(7.27%増)、最も低かったのは09年(3.4%)。保険料が据え置かれた年はなかった。同省の担当者によると、「民間健保の料金は病気・ケガに対するカバー内容や自己負担率など、5,000種類以上もある個別のプランの組み合わせで決まる」ため、保険料率が決まっている公的健保のように単純に比較することはできないという。

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PKVが18日発表した業界動向によると、民間健保の2011年の加入者数は任意の追加保険も含めて3,100万人。健康保険本体の加入者は1%増の898万人で、国内の健保加入者全体に占めるシェアは11.3%だった。

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