学習塾世界最大手の公文がドイツ市場の開拓を強化する。同国事業を担当するテレンス・ケリー氏への取材をもとに11日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が報じた。
\公文は1980年にドイツに進出した。当初は日本人子弟のみを対象としていたが、2001年からは現地人向けにも事業を拡大。現在は全国に計180の教室を展開しており、生徒数は9,400人に上る。
\ドイツの市場規模は約20億ユーロ。同社の現地売上高は昨年263万ユーロで、シェアは0.1%強にとどまる。ケリー氏はシェアが低いことについて「これまではドイツ市場特有のニーズにあまり配慮してこなかった」と発言。今後は授業の質の向上や広報活動を通して需要を掘り起こしていく意向を示した。向こう10年で生徒数を10倍強の10万人に拡大することも夢ではないとしている。
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