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2012/5/16

経済産業情報

ナブッコからの撤退、独RWEが検討

この記事の要約

カスピ海周辺国の天然ガスをロシアを迂回して欧州に輸送する「ナブッコ・ガスパイプライン」計画からの撤退を、エネルギー大手の独RWEが検討している。同計画をめぐってはハンガリーの国営エネルギー大手MOLがすでに撤退方針を打ち […]

カスピ海周辺国の天然ガスをロシアを迂回して欧州に輸送する「ナブッコ・ガスパイプライン」計画からの撤退を、エネルギー大手の独RWEが検討している。同計画をめぐってはハンガリーの国営エネルギー大手MOLがすでに撤退方針を打ち出しており、RWEが追随すれば敷設プロジェクトの実現は一段と難しくなりそうだ。週刊誌『シュピーゲル』が報じ、同社が追認した。

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ナブッコはトルコからオーストリアに至る全長3,900キロの天然ガスパイプラインで、輸送能力は年間310億立方メートル。2013年の着工、2017年の開通を目指しているが、天然ガスの調達先が十分に確保できていない。建設コストも当初計画の80億ユーロから150億ユーロへと膨らんでおり、実現を危ぶむ声が強くなっている。

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