自動車部品大手の独Boschは電気自動車(EV)用リチウムイオン(Li-ion)電池を単独で生産する意向だ。同電池の開発・生産で提携する韓Samsung SDIとの関係が悪化したため。現在は日本企業の技術に依存しているものの、2016年からは自力で事業を展開していく。ベルント・ボーア取締役が独週刊誌『フォーカス』に対し明らかにした。
\BoschとSamsung SDIは折半出資で合弁会社SB LiMotiveを展開している。だが、Boschが昨年8月、船舶など自動車以外の分野に用いるLi-ion電池の開発に向けてThyssenkrupp、BASFと提携したことで両社の関係は悪化。ボーア取締役はSB LiMotiveのあり方を見直さなければならないことを明らかにした。
\EV用Li-ion電池の分野で日韓勢に後れを取っていることについては、ドイツの化学メーカーが技術開発に注力していることを指摘。EVの本格普及が2020年以降になるとの見通しも踏まえ、キャッチアップは可能だとの見方を示した。
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