パソコン大手のAcerが欧州市場で市場シェアの奪回を目指す。需要の急増が見込まれるウルトラブックを投入、ブランドイメージの向上も進めて実現する。欧州事業統括会社のオリファー・アーレンス社長が独日刊紙『ヴェルト』に明らかにした。
\市場調査大手Gartnerによると、Acerの欧州・中東・アフリカ(EMEA)市場シェアは現在18.5%で、2011年第1四半期の21.5%から3ポイント低下した。今年第2四半期はウルトラブック投入の効果などで一気に22~23%へと引き上げる意向だ。
\EMEAノートパソコン市場に占めるウルトラブックのシェアは現在1.4%にとどまる。アーレンス社長は第4四半期にはこれが2ケタ台へと大きく伸びるとの予想を提示。ネットブック市場で競合を抑え、販売を伸ばしていく考えを示した。
\同社はまた、ハイエンド製品の品ぞろえを強化するほか、広告活動に5,000万ユーロ前後の額を投資。格安ブランドのイメージを払しょくし、ライフスタイルブランドとしての地位を構築していく。
\