英Vodafoneの独子会社Vodafone D2(以下:Vodafone)の業績が好調に推移している。同社が22日発表した2012年1-3月期(第4四半期)の携帯電話サービス部門の売上高は前年同期比4.5%増の16億9,500万ユーロに拡大、Deutsche Telekom(同1.8%減の16億6,000万ユーロ)を追い抜いた。3月31日時点の顧客数もDeutsche Telekomより136万人多い3,646万人だった。Vodafoneは10年第3四半期以来、顧客数ベースで国内トップにつけているが、売上高でも数年ぶりに最大手に返り咲いた。
\けん引役となったのはモバイルデータ通信だ。同サービス(携帯ショートメッセージ、マルチメディアメッセージ除く)の売上高は17.8%増の4億7,300万ユーロに増加し、携帯電話サービス売上全体に占める割合は3.2ポイント増の27.9%に拡大した。顧客の4人に1人はインターネットに接続可能な端末を使用しており、2012年3月期に販売した携帯端末の8割はスマートフォンだった。同社は第4世代移動通信規格(LTE)網の敷設を進めるなど高速データ通信サービスの拡充に注力しており、こうした取り組みが顧客に評価された格好だ。
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