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2012/6/27

企業情報

BMW―PSAとのハイブリッド部品提携見直し―

この記事の要約

自動車大手の独BMWと仏PSA Peugeot Citroenがハイブリッド車用部品分野で提携の見直しを検討している。PSAが先ごろ、米General Motors(GM)と包括提携したことで、独仏2社の提携の前提条件が […]

自動車大手の独BMWと仏PSA Peugeot Citroenがハイブリッド車用部品分野で提携の見直しを検討している。PSAが先ごろ、米General Motors(GM)と包括提携したことで、独仏2社の提携の前提条件が変化したためだ。仏『ラ・トリビューン』紙が報じ、両社が追認した。

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BMWとPSAは2011年、ハイブリッドシステムの構成部品などを開発・生産する合弁会社BMW Peugeot Citroen Electrificationを設立することで合意。同合弁会社で生産した部品を2014年から両社のモデルに採用していく予定だった。ラ・トリビューン紙によると、BMWはPSAが持つ同合弁の資本を譲り受け、完全傘下に収める方向という。

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PSAとGMは2月末に包括提携した。部品の共有化や新モデルの開発・生産分野で協力するほか、世界的な調達業務で協力するための合弁会社を設立。また、PSAの増資をGMが引き受けて7%を出資し、プジョー家に次ぐ第2位株主となる。メディア報道によると、GMはハイブリッド技術が第3者企業であるBMWに流出することを懸念しており、これがPSAとBMWの提携見直しにつながったもようだ。

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BMWとPSAはMini、Peugeot、Citroenの3ブランドに搭載するエンジン分野では以前から提携関係にある。BMWはこの提携については今後も継続するとしている。

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