光学・医療機器大手の独Carl Zeiss(オーバーコッヘン)が軍事・セキュリティ用光学事業をEADSの軍需子会社Cassidianに売却する方向で交渉しているもようだ。6月29日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』紙が業界の内部情報として報じた。両社の広報担当者は売却交渉については明言を避けたものの、2社が長年、協力関係にあり、現在新たなテーマで交渉をしていることを明らかにした。Carl Zeissが同事業を売却すると、同社は軍需事業から撤回することになる。
\Carl Zeissは軍事・セキュリティ用光学事業を子会社Carl Zeiss Optronics GmbHを通して展開。夜間用暗視装置、熱画像直視装置、レーザー、センサー、潜望鏡、人工衛星用特殊レンズなどを生産している。従業員数は約800人、売上高は約1億6,000万ユーロ。
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