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2012/7/4

企業情報

M+W Group GmbH―半導体向けが追い風に―

この記事の要約

クリーンルーム大手のM+W(シュツットガルト)が好調だ。主要顧客である半導体メーカーからの引き合いが旺盛なためで、昨年の売上高は前年の21億ユーロから26億ユーロ弱へと増加した。ユルゲン・ヴィルト社長への取材をもとに2日 […]

クリーンルーム大手のM+W(シュツットガルト)が好調だ。主要顧客である半導体メーカーからの引き合いが旺盛なためで、昨年の売上高は前年の21億ユーロから26億ユーロ弱へと増加した。ユルゲン・ヴィルト社長への取材をもとに2日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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スマートフォン、タブレットPC市場の拡大が半導体の需要を押し上げている。特にアジアと米国でクリーンルームの需要が伸びており、同社長は「今年と来年はこの部門(半導体向け)の業績見通しが明るい」との見方を示した。

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太陽電池産業向けクリーンルームの需要も比較的堅調で、今年はこれまでに3件の受注を獲得した。マレーシア、ベトナム、シンガポールなどの東南アジア諸国や中東・北アフリカを今後の有望な市場と予想している。顧客メーカーがプラント建設プロジェクトを延期することはあっても、中止することはないというのがヴィルト社長の見方だ。

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新たな事業分野としては電気自動車に用いるリチウムイオン電池向けの設備に期待をかけている。すでに欧州とアジアで5件以上の受注を獲得したという。

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