スイスの製薬大手Roche(バーゼル)は6月26日、米国の研究開発(R&D)事業をスリム化すると発表した。米バイオ大手Genetechの完全買収に伴い事業の重複が生じたためで、ニューヨーク近郊のナットリーにある拠点を閉鎖。同国の従業員の5%に当たる1,000人を削減する。米西部にあるGenetechの拠点では人員整理を行わない。
\ナットリー拠点の閉鎖に伴い、バーゼルとシュリーレン(ともにスイス)、独ペンツブルクの3拠点で研究開発要員を計80人増員。ガン、ウイルス疾患、代謝疾患、神経疾患分野を中心にR&D活動を強化する。ナットリーでは2010年にも製造部門で従業員900人が削減された。
\米東部にも来年1月をめどに研究開発拠点を新設し、240人を採用する。同拠点では臨床試験を行うほか、研究開発機関やバイオ企業、米食品医薬品局(FDA)とのコンタクト維持に注力する。
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