独通販大手のNeckermannは18日、会社更生手続きの適用を裁判所に申請した。従業員の削減計画についてサービス労組Verdiとの間で合意が成立したものの、親会社である投資会社の米Sun Capitalが資本注入を拒否したため、資金繰りに行き詰った格好だ。同社は自己管理型の経営再建を目指すとしている。
\Neckermannは4月、カタログ販売事業から撤退して経営資源をインターネット販売に絞り込むほか、採算が悪化している自社ブランドでの衣料品販売も中止する方針を発表。また、本社所在地フランクフルトの物流拠点を閉鎖し、ドイツ国内の従業員(2,400人)の約6割に当たる1,380人を整理する計画を打ち出した。
\人員削減に向けたVerdiとの交渉では人員整理の基準、解雇一時金の額、受け皿会社の設立の3点について17日夜に合意が成立した。Verdiによると、Sun Capitalは数日前まで口頭で資金支援を約束していたにもかかわらず、18日になって突然、撤回したという。
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