欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/7/25

経済産業情報

市民参加の発電組合、全国で500以上に

この記事の要約

再生可能エネルギー事業に参加する市民が増えている。発電事業協同組合団体のDGRVなどがこのほど実施したアンケート調査によると、再生可能エネルギー事業の運営に向けて設立された協同組合は2005年からこれまでに508組合に達 […]

再生可能エネルギー事業に参加する市民が増えている。発電事業協同組合団体のDGRVなどがこのほど実施したアンケート調査によると、再生可能エネルギー事業の運営に向けて設立された協同組合は2005年からこれまでに508組合に達した。組合員数は合わせて8万1,000人、投資額は計8億ユーロに上る。

\

DGRV、独ソーラー産業連盟(BSW)、再生可能エネルギー機関(AEE)が今年2~5月に実施したアンケート調査によると、共同組合当たりの加入者数は160人で、最小は5人、最大は4,000人だった。加入者の構成は個人が91%、企業/銀行が4%、農家が3.5%、自治体・公共機関・教会が1.5%となっている。

\

最低出資額の平均は714ユーロで、最も安い組合では50ユーロから参加できる一方、1口3,000ユーロ以上を求める組合も2%あった。

\

運用している再生可能エネルギーは太陽光が90%で大半を占めた。太陽光発電の設備容量は1組合当たり440キロワットピーク(kWp)で、最低は30kWp、最高は5,300kWpだった。2011年の発電量は平均570メガワット時(MWh)で、160世帯分の消費電力に相当。組合に加入する全家庭の電力を自前で供給できる計算だ。

\