サムスン電子のタブレットPC「ギャラクシータブ10.1N」は「iPad」の意匠権を侵害しているとしてiPad製造元のアップルが販売差し止めを求めている係争で、デュッセルドルフ高等裁判所は24日、アップルの訴えを棄却する判決を下した。アップルは1審のデュッセルドルフ地方裁判所でも敗訴していた。一方、サムスンの別のタブレット「ギャラクシータブ7.7」については同社による欧州販売を禁止した。
\ギャラクシータブ10. 1Nの先行機種「ギャラクシータブ10. 1」はアップルの意匠権を侵害しているとして昨年9月にドイツでの販売が禁止された。サムスンはこれを受け、同先行機種の外観を一部変更したギャラクシータブ10. 1Nを11月にドイツで発売。アップルは同機種も依然としてiPadの意匠権を侵害しているとして提訴したものの、デュッセルドルフ地裁は今年2月の判決で、この訴えを棄却した。
\同地裁はギャラクシータブ7.7については、サムスンの独法人が販売することを禁止したものの、サムスン自身が販売することは禁止しなかった。独法人はサムスンの営業所(Niederlassung)に当たらないと判断したためだ。これに対しデュッセルドルフ高裁は、独法人はサムスンの営業所に相当するとして親会社サムスンによる同タブレットの販売も禁止した。
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