Volkswagen(VW)傘下の商用車大手MAN(ミュンヘン)は7月31日の決算発表で、生産規模を縮小することを明らかにした。主要市場の欧州とブラジルで需要が低迷していることに対応する。
\欧州では債務危機の影響で市場規模が今年5~10%縮小する見通し。同社はこれを踏まえ、生産台数を5~10%引き下げる。夏季に工場の操業を停止するほか、1シフト体制を導入する。操短は現時点で計画していないものの、今後の状況次第では実施する可能性もあるとしている。
\ブラジルでは排ガス規制の強化を受けて需要が急減した。MANは8,000台の在庫を抱え込んでおり、在庫削減に向けて14日間、生産を停止する。
\MANが同日発表した2012年上半期の営業利益は4億7,100万ユーロで、前年同期から38%減少した。主力の商用車部門の低迷が響いた格好で、売上高も3%減の77億ユーロに落ち込んだ。新規受注高は6%減の83億ユーロと、減少幅が売り上げを上回っている。
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