半導体と光メディア、太陽電池の製造装置メーカーである独Singulus(カール・アム・マイン)が2日発表した2012年上半期決算の営業損失は1,240万ユーロとなり、前年同期の20万ユーロから大きく膨らんだ。欧州債務危機や景気の先行き不透明感を背景に需要が鈍っており、同社は2012年通期決算で黒字転換するとした目標達成が難しくなってきたとの見方を示した。
\上半期の売上高は4,360万ユーロで、前年同期の6,460万ユーロから33%減少。新規受注高も24%減の8,700万ユーロへと落ち込んだ。特にブルーレイ製造装置と太陽電池のウェット化学処理装置の分野で顧客が発注を見合わせているという。6月末時点の受注残高は1年前の8,590万ユーロから7,020万ユーロへと18%後退した。
\同社は現在、事業拡大に向けて真空蒸着装置の分野で買収を模索している。買収には最大2,500万ユーロの現金を投じることができるという。
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