太陽電池モジュール大手の独Solarworld(ボン)が13日発表した2012年4-6月期(第2四半期)決算の売上高は1億6,959万ユーロとなり、前年同期比で43.8%減少した。中国企業の値下げ攻勢を受け市場価格の急落が続いていることが影響。営業損益(EBIT)は前年同期の黒字(4,134万ユーロ)から1億7,039ユーロの赤字に転落した。最終損益も998万ユーロの黒字から1億6,106万ユーロの赤字へと大きく悪化している。
\業績の大幅悪化を受け、同社は2012年通期の営業利益で収支トントンを確保するとした従来予測が達成できなくなったとの立場を表明した。
\市場調査会社Photonによると、モジュールの市場価格は昨年1年間だけで43%下落した。この影響で、欧米のほか中国企業も大半が赤字に転落しており、Solarworldのアスベック社長は『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』紙に、価格低下のスピードは今後弱まるとの見方を示した。同社は製造コストの3分の2を占める原料の投入量削減や、太陽電池システム事業の強化を通して競争力を高める意向だ。
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