市場調査大手GfKが28日発表したドイツ消費者景況感指数の9月向け予測値は5.9となり、前月と同水準を保った。景気の見通しは大きく悪化したものの、欧州債務危機を背景に貯蓄性向が低下していることがプラスに働いた。
\景気の見通しに関する8月の指数(9月向け予測値の算出基準の1つ)はマイナス18.9となり、前月から13.3ポイント低下。長年の平均値であるゼロを2カ月連続で下回った。ユーロ諸国の景気後退や独経済の成長鈍化、企業景況感の悪化が響いており、所得の見通しに関する指数と高額商品の購入意欲に関する指数もやや押し下げられた。
\貯蓄性向が低下(消費性向が上昇)しているのは、ユーロの安定性喪失を恐れて消費者が銀行預金を控えているためだ。預金金利が低くインフレ率を相殺できないことも大きい。
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