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2012/9/12

経済産業情報

ベルリン新空港の開港をまたも延期、13年10月に

この記事の要約

ベルリン・ブランデンブルク新空港(BBI)運営会社FBBのホルスト・アーマン取締役(技術責任者)は7日、2013年夏ダイヤ(3月17日)に合わせて予定されていたBBIの開港を10月27日(冬ダイヤ開始日)に延期すると発表 […]

ベルリン・ブランデンブルク新空港(BBI)運営会社FBBのホルスト・アーマン取締役(技術責任者)は7日、2013年夏ダイヤ(3月17日)に合わせて予定されていたBBIの開港を10月27日(冬ダイヤ開始日)に延期すると発表した。建設計画を見直した結果、すでに発覚していた防災システム以外にも様々な不備が見つかったため。開港延期にともなうコスト増は他の部門のコストダウンで相殺できるため、トータルの建設費は膨らまないとしている。同空港の開港延期はこれで3度目。

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BBIの開港は当初、2011年10月31日を予定していたが、工事の遅れから12年6月13日に延期され、今年5月に防災システムに不備が見つかり、13年3月17日に延期されていた。度重なるトラブルに頭を痛めたFBBは、フランクフルト空港の新滑走路建設計画を手がけた実績のあるアーマン氏(Fraport建設計画部門の責任者)を新たな取締役に抜擢し、BBI建設計画の不備・問題点を洗い出してきた。

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アーマン取締役は「(2度目の開港延期を受けて解任された)前任者が策定した防災システム建設計画は一貫性がなく不備だらけ」と批判。また、6月3日の開港に間に合わせようとして一部の業者が「やっつけ工事」を行っていたことが発覚するなど施工管理体制にも不備があると指摘し、計画案の練り直しが必要だとの考えを示した。

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同取締役は秋までに新たな建設計画を作成し、来年夏までに工事を完了。その後は当局の審査、試験稼働を経て10月の営業開始を目指す。

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