独鉄道最大手のDeutsche Bahn（DB、ベルリン）は19日、ポーランドの鉄道車両メーカーPESA（Pojazdy Szynowe PESA Bydgoszcz Spolka Akcyjna）からローカル線向けディーゼル車両を購入することで合意したと発表した。DBがポーランド企業に車両を発注するのは今回が初めて。既存の取引先以外から調達することでメーカー間の競争を活性化させ、有利な調達環境を作り出す意向だ。
\PESAからディーゼル車両「LINK」を最大470両、調達する。取引金額は同12億ユーロ。LINKは欧州排ガス基準Ⅲbに対応しており、最高速度は車両のタイプにより時速120～140キロに上る。
\DBは主要取引先のBombardierとSiemensに対し不信感を強めている。両社に発注した車両の納入が大幅に遅れているためで、ハンブルクの近距離鉄道網向け車両についても日立に発注するもようだ。
\PESAは1851年設立の老舗メーカーで、ポーランドのほか、イタリア、ウクライナ、リトアニア、ドイツの鉄道会社に車両を納入した実績を持つ。部品はドイツをはじめとする欧州の幅広い企業から調達しており、DBのフォルカー・ケーファー取締役（技術・インフラ担当）は「技術力はすばらしい」と太鼓判を押した。従業員数は3,500人、売上高は4億ユーロ。
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