航空大手の独Lufthansa(フランクフルト)は19日、欧州事業の再編計画を発表した。ハブ空港であるフランクフルトとミュンヘン以外から発着する国内便と欧州域内便を傘下の格安航空子会社Germanwings(ケルン)に統合し、来年1月に新会社として発足させる。同社の欧州域内路線はEasyjetやRyanairなどの格安航空に顧客を奪われ、赤字が続いている。統合によるシナジー効果でコスト削減と稼働率の引き上げを図り、2014年にも黒字化を実現する考えだ。
\新会社ではGermanwingsと欧州ローカル便子会社Eurowingsの路線、およびLufthansaから移管した路線を運行する。統合後の機体数は約90機。初年の乗客数は1,800万人、売上高は20億ユーロを見込む。本社はGermanwingsと同じケルンに置く。統合後の新たなブランド名は年内にも決定する。
\従業員側は同計画に強く反発している。客室乗務員労組UFOによると、Germanwingsの客室乗務員の給与水準はLufthansaに比べ最大で40%低い。新会社の設立に伴い、転籍対象となるLufthansaの客室乗務員、約1,200人の待遇が引き下げられる可能性が高いという。
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