欧州中央銀行(ECB)は4日にスロベニアで開いた定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を現行の年0.75%に据え置くことを決めた。金利据え置きは3カ月連続。
\ECBは7月に0.25%の利下げを実施し、政策金利は過去最低の0.75%まで下がった。ユーロ圏では景気悪化が続き、4-6月期の域内総生産(GDP)伸び率が前期比マイナス0.2%となったことから追加金融緩和を求める声が根強いが、インフレ率が上昇傾向にあるほか、ECBが9月に国債買い取りを表明してから金融市場の混乱が沈静化していることから、様子を見守ることにしたもよう。ドラギ総裁によると、今回の理事会では追加利下げの是非さえ討議されなかったという。
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