独小売業中央連盟(HDE)は8日、クリスマス商戦期の業界売上高が前年同期比1.5%増の804億ユーロとなり、初めて800億ユーロの大台に乗るとの見通しを発表した。増加は2010年から3年連続。加盟企業を対象に実施したアンケート調査の結果が良好だったため、売上増を予想している。
\クリスマス商戦期は11~12月の2カ月間を指す。商店の書き入れ時で、年間売上に占める割合は例年およそ20%に上る。特に玩具、時計、民生家電などプレゼント人気の高い商品では小売店の年商に占める割合が約23~30%と高く、売れ筋商品の取り揃えが悪いと年間売上が大きく目減りすることになる。
\近年はネットショップの躍進が目覚ましく、今年は同期の売上高が14%増の74億ユーロに拡大する見通し。小売売上全体(自動車販売店、燃料販売店、薬局を除く)に占める割合は9%を超える。ネットショップの年間売上に占めるクリスマス商戦期の割合は約25%と高い。
\HDEは今回、2012年通期の小売売上高が前年比1.5%増の4,277億ユーロに拡大するとした従来予測を据え置いた。
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