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2012/12/5

経済産業情報

11月の乗用車新車登録3.5%減 来年は約300万台、2年連続減の見通し

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2012年11月の乗用車新車登録台数は前年同月比3.5%減の25万9,846台に後退した。厳しい市場環境が反映された格好で、1~11月の累計も前年同期比1.7%減の287万8,17 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2012年11月の乗用車新車登録台数は前年同月比3.5%減の25万9,846台に後退した。厳しい市場環境が反映された格好で、1~11月の累計も前年同期比1.7%減の287万8,173台へと後退。独自動車工業会(VDA)は同日、新規登録が今年は310万台、来年も約300万台にとどまり、2年連続で減少するとの予測を発表した。2011年は前年比8.8%増の317万3,634台に拡大していた。

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11月の増加率が最も大きかったブランドはセアトとスバルで、それぞれ54.8%増の6,887台、50.4%増の755台に拡大。ジャガー(38.1%増の297台)、マツダ(35.6%増の3,177台)、ランドローバー(34.6%増の1,003台)、クライスラー/ジープ/ダッジ(32.7%増の588台)も30%以上の伸びを記録した。

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ドイツ車はフォルクスワーゲン(VW)グループのポルシェ(8.2%増の1,497台)、VW(5.5%増の5万9,542台)、アウディ(2.1%増の2万5,599台)が増加したものの、他のブランドはすべて減少した。各ブランドの実績はBMWが1.6%減の2万5,271台、メルセデスが2.0%減の2万6,399台、オペルが16.5%減の1万7,593台、フォードが16.8%減の1万6,420台、スマートが17.9%減の2,054台。

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スバルとマツダ以外の日本車で増加したのはトヨタ/レクサス(1.5%増の6,798台)だけだった。他のブランドは日産/インフィニティが24.0%減の3,973台、三菱が27.3%減の1,698台、ダイハツが29.5%減の167台、ホンダが29.8%減の1,589台、スズキが35.4%減の2,214台と大きく落ち込んでいる。

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日本車以外の主な輸入ブランドではシボレー(14.3%増の2,051台)、フィアット(6.4%増の5,380台)、現代(4.9%増の7,640台)が増加。シュコダ(0.1%減の1万1,047台)、起亜(4.1%減の4,147台)、ボルボ(12.1%減の2,794台)、ルノー/ダチア(15.1%減の1万3,501台)、プジョー(17.9%減の4,581台)、シトロエン(28.0%減の4,027台)は減少した。

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新車登録台数が最も多かった輸入ブランドはルノー/ダチアで、これにシュコダ、現代、トヨタ/レクサスが続いた。

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一方、VDAが同日発表した11月の独乗用車生産台数は前年同月比5%減の49万7,700台で、輸出台数も同2%減の38万2,700台に落ち込んだ。1~11月の累計では生産が前年同期比3%減の506万3,300台、輸出が同2%減の386万8,300台だった。

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