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2013/1/2

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感2カ月連続で改善

この記事の要約

Ifo経済研究所が12月19日発表した同月のドイツ企業景況感指数は102.4となり、前月の101.4から1ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続。今後6カ月の事業見通しを示す期待指数が大幅に上がっており、ハンスヴェル […]

Ifo経済研究所が12月19日発表した同月のドイツ企業景況感指数は102.4となり、前月の101.4から1ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続。今後6カ月の事業見通しを示す期待指数が大幅に上がっており、ハンスヴェルナー・ジン所長は「企業は今後への確信を強めた」との見方を示した。

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期待指数は前月の95.2から97.9へと2.7ポイント上昇した。事業の現状判断を示す指数は108.1から107.1へと1ポイント低下したものの、その落ち込みは相殺された格好だ。

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部門別でみると、製造業と建設業は現状判断がやや落ち込んだものの、期待指数は大きく上昇した。製造業の輸出見通しは前月に引き続き改善している。

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小売業と卸売業では現状判断と期待指数がともに落ち込んだ。クリスマス商戦が期待を下回っていることが響いたもようだ。

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企業景況感が2カ月連続で上向いたことで、景気の先行きにはやや明るい兆しが出てきた。連邦銀行(中銀)などの予想では2012年第4四半期の国内総生産(GDP)はマイナス成長に落ち込む公算が高いものの、Ifoの期待指数が回復していることから13年第1四半期はプラス成長に転じるとの見方が、エコノミストの間に広がっている。

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