財界系シンクタンクのIWドイツ経済研究所が12月27日発表した、国内46の業界団体を対象とする景気アンケート調査の報告書によると、「1年前よりも加盟企業の景況感が悪化している」と回答した団体は23と半数に達した。「改善している」と回答した団体は1つもなく、企業を取り巻く環境が厳しくなっていることが鮮明となった。
\「2013年の業界売上高、生産高、利益は増加する」と予想する団体は20に上り、「減少する」の11を上回った。ただ、1年前の調査では26団体が「増加する」と回答しており、これに比べると悪化している。欧州債務危機の影響がドイツ経済にも強く及んでいることが反映された格好。
\業績悪化を見込む団体は金融業界に多く、同6団体のうち3団体(民間銀行、貯蓄銀行、信用組合)が「減少」と回答した。化学、機械、建設は「増加」を予想している。
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