製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は12月19日、肺がん治療薬「L-BLP25(Stimuvax)」の第3相臨床試験(フェーズ3)で患者の寿命を引き延ばす効果が確認できなかったことを明らかにした。同社は他の医薬品の開発でも所期の効果を挙げておらず、新たな痛手となりそうだ。
\L-BLP25はMerckが開発している医薬品のなかで最も将来性が高いと目されており、ピーク時の年商は10億ドルに達すると期待されていた。フェーズ3はコストがかさむため、開発に失敗すると痛手も大きい。
\Merckは近年、多発性硬化症治療薬「Cladridin」とパーキンソン病治療薬「Safinamid」でも開発中止に追い込まれている。
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