スポーツ用品大手の独アディダスがインターネット販売と実店舗販売の両立を模索している。オンライン販売の重要性が増しているものの、長年にわたって同社製品の販売を支えてきた小売店との関係も捨てがたいためだ。ネット販売事業を統括するハルム・オールマイヤー氏への取材をもとに12月27日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\同社は韓国で、ネットショップで注文を受けた商品を実店舗型の小売店を通して納品するプロジェクトを実施している。商品を納入するのは注文した消費者の最寄りの小売店で、この小売店に注文した品の在庫がない場合はその近くにある別の小売店が納入を引き受ける。アディダスのネットショップが直接納入するのは、この2つ目の小売店にも当該商品がない場合に限定している。
\オールマイヤー氏によると、この取り組みは成果を挙げている。韓国ではフランチャイズ店を通して自社製品を販売してきた経緯があるため、フランチャイズ店と競合できないという事情がある。
\アディダスはまた、顧客がネット注文した商品を直営店で直接受け取れるサービスも計画している。同サービスは直営店数が多いロシア(850カ所)などに適しているという。
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