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2013/1/23

総合 - ドイツ経済ニュース

家畜の適正飼育、食肉での表示制度導入へ

この記事の要約

イルゼ・アイグナー連邦消費者保護相と独動物保護協会のトーマス・シュレーダー会長は16日、家畜が適正に飼育されたことを証明するラベルを公開した。鶏などが劣悪な環境で飼育されているケースがショッキングな映像とともにメディアで […]

イルゼ・アイグナー連邦消費者保護相と独動物保護協会のトーマス・シュレーダー会長は16日、家畜が適正に飼育されたことを証明するラベルを公開した。鶏などが劣悪な環境で飼育されているケースがショッキングな映像とともにメディアで告発されていることを背景に消費者の関心が高まっていることに対応。適正な方法で飼育された家畜の肉製品に表示できるようにすることで、消費者が購入する際の選択肢を増やす狙いだ。

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適正な飼育を行っている家畜事業者は独立の検査機関から認証を受けられるようになる。認証は飼育適正度の高さに応じて2種類を用意し、それぞれ1つ星、2つ星で表示する。1つ星は畜舎・鶏舎内で十分なスペースを確保したうえで、◇鶏の場合は1日当たりの体重増加量を一定限度内に抑える◇豚の場合は去勢時に麻酔を施す――ことが条件となる。2つ星は条件が厳しく、◇屋外飼育◇放し飼い◇遺伝子組み換え(GM)飼料を与えない――が義務づけられる。

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同制度はまず鶏肉と豚肉を対象に導入され、将来的に肉製品や他の食肉にも拡大される予定だ。認証検査を受けることは義務づけられない。

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