太陽電池大手の独Solarworld(ボン)は24日夜に公開したプレスリリースで、債権の大幅な放棄を社債購入者や銀行に要請する方針を表明した。市場でのし烈な価格競争を受けて業績が急速に悪化。外部機関の鑑定を受けた結果、経営を存続させるには任意整理が欠かせないとの結論に至った。
\世界の太陽電池市場では中国企業の攻勢で価格破壊が進行しており、ドイツや米国などの企業が数多く経営破たん。独大手のQ-Cellsは昨年4月に倒産し、韓国の大手財閥ハンファ・グループに買収された。
\Solarworldは工場の近代化や人員削減などを通して価格競争力の向上につとめてきたが、最近の市価急落には対応しきれず、2012年1-9月期には最終赤字2億2,999万ユーロを計上した。
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