BASFの石油・天然ガス採掘子会社Wintershall(カッセル)がエネルギー大手RWEの採掘子会社RWE Deaの買収に関心を示している。Wintershallのライナー・ゼーレ社長は12日の年次記者会見で、「魅力ある買収の可能性をすべて検討する。RWE Dea買収の可能性も」と述べ、意欲を示した。
\RWEは5日、RWE Deaの全株式を売却する方針を明らかにした。売却益で債務を圧縮するほか、中核事業での投資力を強化する狙い。RWE Deaは昨年の売上高が19億ユーロで、時価は40億~50億ユーロと推定されている。
\ドイツ企業で石油・天然ガス採掘を手がけるのはWintershallとRWE Deaの2社に限られる。両社ともShellなどのメジャーに比べると事業規模が小さく、その弱みを特殊分野のノウハウでカバー。RWE Deaは水平坑井掘削の分野で強みを持つ。
\