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2013/3/20

企業情報

HeidelbergCement AG―豪セメント最大手への出資50%に引き上げ―

この記事の要約

セメント大手の独HeidelbergCement(ハイデルベルク)は14日、オーストラリア最大のセメントメーカーCement Australiaへの出資比率をこれまでの2倍の50%に引き上げると発表した。同25%をスイス […]

セメント大手の独HeidelbergCement(ハイデルベルク)は14日、オーストラリア最大のセメントメーカーCement Australiaへの出資比率をこれまでの2倍の50%に引き上げると発表した。同25%をスイスの競合Holcimから譲り受けCement Australiaを両社の折半出資会社とする。取引はすでにオーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)と外国投資審査委員会(FIRB)から承認されている。取引金額は公表しないことで合意した。

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Cement Australiaはセメント工場を2カ所、けい石破砕工場1カ所を運営し、年産能力は420万トンに上る。今年はさらにポート・ケンブラで年産能力110万トンのけい石破砕工場を新規稼働させる予定。従業員数は1,000人強で、昨年は約10億豪ドルを売り上げた。

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オーストラリアは人口増加や鉱山開発を背景にセメント需要の拡大が予想されている。HeidelbergCementはCement Australiaへの出資比率を引き上げることで現地の生産能力を200万トン強に倍増する。

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