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2013/3/27

企業情報

Volkswagen AG―中国リコールは40万台に―

この記事の要約

自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)は20日、中国で実施するリコール(無料の回収・修理)の規模が38万4,000台に達することを明らかにした。VWが同国で行うリコールでは過去最高規模となる。\ 対 […]

自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)は20日、中国で実施するリコール(無料の回収・修理)の規模が38万4,000台に達することを明らかにした。VWが同国で行うリコールでは過去最高規模となる。

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対象となるのはダイレクトシフト・ギアボックス「DQ200」を搭載したモデルで、主に中国で生産したVWの「Passat」「Touran」「Sagitar」とSkodaの「Octavia」、および輸入したVW「Golf Variant」、Audi「A3」が該当する。

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DQ200の問題については中国のインターネット上で不具合を指摘する議論が昨年から行われていた。VWは当初、同ダイレクトシフト・ギアボックスの品質保証期間を延長するなどの措置で対応してきたが、国営テレビ局・中国中央電視台(CCTV)が15日に批判的な報道を行ったことを受け、自発的なリコールを実施する方針に転換した。世論の批判が高まると不買運動に発展する恐れがあるためで、リコールを行わなければ販売台数が減少すると威圧的に報じる現地紙もあったという。尖閣諸島問題で日本メーカーが大きな打撃を受けたことがVW首脳の頭をかすめたもようだ。

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