コンサルティング会社Berylls Strategy Advisorsが作成した自動車部品業界の2012年世界売上ランキングで、独コンチネンタル(前年比7.2増の326億9,100万ユーロ)が前年に引き続き1位となった。2位は独ボッシュ(1.7%増の309億2,100万ユーロ)、3位はデンソー(3.7%増の309億1,000万ユーロ)だった。
\世界上位100社の売上高は計6,650億ユーロで、増加率は0.3%にとどまった(為替の影響を除くと増収率は4.5%)。売上高営業利益率は7.2%だった。
\ドイツ企業は23社がトップ100入りを果たした。合計の売上高は4.3%増の1,584億ユーロで、トップ100社の売り上げに占める割合は約24%に上る。2000年の同15%からは9ポイント上昇しており、独メーカーの存在感が高まっていることが分かる。売上高営業利益率も8.2%と100社平均(7.2%)を上回った。
\ドイツ勢が好調なのは市場規模が大きい北米や成長率が高い東欧、中国市場で事業を強化しているためだ。このほか、◇事業のグローバル化に成功した自国の勝ち組メーカー(BMW、ダイムラー、ポルシェ、フォルクスワーゲン、アウディ)に製品を供給している◇燃費・環境技術や安全技術で強みを持つ――ことも大きい。
\一方、米国勢は競争力を落としており、トップ100入りした23社の売上高は3.9%減の1,405億ユーロに後退。営業利益率も7.1%にとどまった。トップ10に入ったのは2000年の6社から1社(ジョンソン・コントロールズ)へと激減している。
\最も勢いがあるのは韓国企業だ。トップ100に入ったのはヒュンダイモービス(7位)、ハンコックタイヤ(41位)、マンド(55位)の3社だけだったが、2010年比の増収率は46.6%に達した。営業利益率も9.5%と高い。
\営業利益率が最も高いメーカーは独シェフラーで13.3%に達した。これにベルギーのワブコ(13.2%)、伊ピレリ(13.0%)、ハンコックタイヤ(13.0%)が続く。利益率トップテンにはコンチネンタル(10.7%で8位)、NGKスパークプラグ(12.4%で5位)、住友ゴム工業(10.2%で10位)も入っている。
\100社売上に占める割合が最も高い国は日本で30%に達した。2位はドイツ(24%)、3位は米国(21%)で、ドイツを除く欧州は15%だった。
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