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2013/3/27

企業情報

Stada Arzneimittel AG―ミャンマー進出に意欲―

この記事の要約

後発医薬品大手の独Stada(バート・フィルベル)は21日の決算発表で、ミャンマーへの進出に向け準備を進めていることを明らかにした。国外事業強化戦略の一環で、すでに現地当局と接触しているという。ミャンマーの人口は5000 […]

後発医薬品大手の独Stada(バート・フィルベル)は21日の決算発表で、ミャンマーへの進出に向け準備を進めていることを明らかにした。国外事業強化戦略の一環で、すでに現地当局と接触しているという。ミャンマーの人口は5000万人と多く、市場の将来性は高い。

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Stadaは2012年、独製薬大手Grünenthalの東欧事業とスイスの製薬会社Spirigを買収したほか、セルビアとロシアで事業を拡大。ベトナムでは合弁会社への出資比率を引き上げた。今年はドバイに販売・物流センターを新設する。外国進出で企業の経営基盤を強化し、単独で生き残れる体制を構築する意向だ。

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同日発表した2012年決算の売上高は18億3750万ユーロで、前年を7%上回った。市販薬事業が特に好調で、26%増の5億9620万ユーロに拡大。後発医薬品事業は2%増の12億1300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。営業利益は1億2010万ユーロで、68%増加した。

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最終利益は前年(2,200万ユーロ)の約4倍の8,650万ユーロと大幅に拡大した。比較対象の11年はセルビア事業の減損処理などで利益が圧迫されており、12年はその反動が出た格好だ。

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