ドイツ税関は22日、2012年に押収した模造品の総額が前年比54%増の1億2740万ユーロに拡大したと発表した。模造品対策の強化が奏功したとしている。押収品の約半数を中国、香港、シンガポール製が占めた。
\模造品は衣料品や時計から電化製品、交換部品、薬までと幅広い範囲に及ぶ。なかには感電の恐れのある電化製品(押収点数8万6,700点)や紫外線遮断効果のないサングラス(同13万5,100点)もある。押収した模造医薬品は3万21,000点(480万ユーロ)で、全く効き目のないがん治療薬も含まれている。ショイブレ財務相は「税関は関税の徴収だけでなく、消費者保護活動も行っている」と述べ、その意義を強調した。
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