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2013/5/2

総合 - ドイツ経済ニュース

独消費者景況感、3カ月連続で改善

この記事の要約

市場調査大手GfKが4月29日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は6.2となり、前月の同6.0(修正値)から0.2ポイント上昇した。同指数の改善は3カ月連続。景気の見通しに関する指数はやや悪化したものの、所得 […]

市場調査大手GfKが4月29日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は6.2となり、前月の同6.0(修正値)から0.2ポイント上昇した。同指数の改善は3カ月連続。景気の見通しに関する指数はやや悪化したものの、所得の見通しと高額商品の購入意欲に関する指数がともに改善したことで全体が押し上げられた。GfKは「キプロスでの債務危機の加速はドイツの消費者景況感に影響を与えなかったようだ」との見方を示した。

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景気の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を2.1ポイント下回るマイナス0.5となり、4カ月ぶりに悪化した。ユーロ圏の景気後退が今年も続く公算が高いほか、ドイツ経済の低迷感も強まっていることが反映されたようだ。

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所得の見通しに関する指数(同)は1.4ポイント増の30.8へと上昇した。雇用の安定と実質賃金の増加見通しが主な押し上げ要因。

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高額商品の購入意欲に関する指数(同)は1.4ポイント増の37.6へと上昇し、過去1年間の最高を記録した。所得見通しの安定や歴史的な低金利とともに、キプロス危機で預金の安全性への信頼感が低下したことが背景にあるという。

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