米移動通信サービス5位のMetro PCSは4月24日の株主総会で、Deutsche Telekomの米子会社T-Mobile USAとの合併計画を承認した。Deutsche Telekomが合併条件を改善したため、それまで反対していた大株主が賛成に転じた。合併手続きは5月初旬にも終了する見通し。
\新会社T-Mobile USを設立する。出資比率はDeutsche Telekomが74%、Metro PCSの株主が計26%。合併により顧客数は930万人増え4,200万人に拡大するものの、米市場ではこれまで同様4位にとどまる。
\T-Mobile USAは通信網が古くAppleのスマートフォン「iPhone」を取り扱えなかったことから、顧客が大量に流出した。Deutsche Telekomはこれを受けて同子会社を米市場トップのAT&Tに売却する計画だったが、独禁当局が強い難色を示したため断念。T-Mobile USAをMetro PCSと合併させる方針を昨年10月に打ち出した。
\新会社の株式はニューヨーク証券取引所に上場される。このため、Deutsche TelekomはT-Mobile US株を徐々に売却し、将来的に撤退するとみられている。
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